森の窓

森の窓

vol.49

2021年10月01日

 新型コロナウイルスが世界中で猛威を奮い、列島での流行も一年半になります。ようやく二回目のワクチン接種が人口の50%を

 

超えたところですが、もう三回目の接種の話が出ています。ワクチン接種の是非について、さまざまな意見を聞きますが、その

 

くがパスツールやジェンナー以前の意見があり、少し疲れます。学校で、天然痘や結核の話など勉強してきたはずなのですが。

 

 エイズウイルスのようにワクチンが作ることが困難な病もありますが、新型コロナワクチンは、素早く実用化されました。でも、

 

ワクチンが絶対に安全かは、まだまだ様子を見る必要もあるとは思いますが、紆余曲折もあるかも知れません。このような状況の

 

中、免疫の事を少しは知っていても良いのではと思い、もう亡くなった人で、最新の免疫学からすると少し古いかもしれませんが。

 

しかし古典的な教養人であり、当時の免疫学のトップランナーでもあった、多田富雄さんの「免疫の意味論」を勧めたいと思いま

 

す。多田さんは多田さんらしく、免疫学を通じて「自己とは何か」を問います。私にとっては、大事な先達の一人です。

 

 どちらにしても、世界中で武力闘争がなくならない中、病原菌などもなくならないわけで、人々が安心して生きる事は、まだま

 

だ困難な道が続きます。列島でもさまざまな問題が山積みですが、勉強しながら生きるしかありません。勉強ができるだけでも。

 

(小形烈/記)

 

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