森の窓

森の窓

vol.27

2018年04月09日

過日、池澤夏樹さんのパタゴニア旅行のテレビ放送を見ました。その中で、池澤さんは荒涼とした気球のひと隅で、夜空の星を見上げ

 

「今、私が星を見ている様に、向こうから、私を見ているかも知れない」と言うような事を言っていました。私は池澤さんらしく無い

 

台詞だなぁと思い、それにいつまでも引っかかっていました。理由は、惑星の生物である私たちは、宇宙の恒星や銀河の中では、暗闇

 

の中で生きているようなもので、お互いが見えることは無いでは、ないか。池澤さんは、おそらく私などよりもずっと良く、その事を

 

知っているはずなのにね。私たちは井戸の中の蛙のように、もっと孤独を抱えて生きていると私は思っています。

 

今回は、池澤夏樹の「スティルライフ」を紹介します。理数系の知識の基に物語が書かれています。列島では少数派の作家だと思いま

 

す。

 

(小形烈/記)