森の窓
2017年06月19日
今回は、三人目の巫女の紹介です。現在は、ある意味で時の人になっていますので、その独特な雰囲気を持った絵画をたくさんの人が
見ているので、私が巫女さんだと言ってもあまり違和感や意外性を感じる人はいないのではと思います。
私があえて紹介するのは、彼女の書いたその小説です。1冊の文庫に3篇の小説が載っています。その中の一篇である「離人カーテン
の囚人」を紹介します。文庫末の解説では、文学であるが、小説とは言えないと。つまらん解説がありますが、必要のない解説だと思
います。この短編で、感じられるのは、草間彌生さんの、少女から女としての心的な歴史を、私は感じました。やはり「巫女」になる
べきしてなった、ひとつの根拠と言うべき精神史を感じ取り、現在の草間彌生さんが、私なりに理解出来るように思います。
彼女が赤毛の鬘をかぶり文化勲章を受賞しているテレビニュースは少し楽しい感じを私は持ちました。文化勲章授賞式のニュースが楽
しい感じになるなんてそうそうあるものではないと思います。今後も活躍をお祈りします。という感じになりました。
(小形烈/記)