森の窓

森の窓

vol.2

2017年04月24日

 

 「森の窓」を書くことにしたのは、私が私たちの仕事の、小さな伝令になろうとしたからです。

 

主観的と客観的と言う言葉が有ります。科学研究の場では、客観性が主役だと思いますが、私たち対人支援の現場では、そのどちら

 

も大事です。客観的には正しいことも、主観的には「嫌」である場合は、多々あります。主観の無い人生など考えることができませ

 

ん。客観と主観、どちらを選択するのか支援の現場は、その意味では複雑です。

 

度々、森の窓から本を紹介することにより、その本をとおして、私たちの仕事を少し理解してもらえば幸いです。

 

今回は、アメリカ文学の続きです。サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」です。主人公のホールデンは、幾つかの高校を退学にな

 

り、そしてニューヨークの街を彷徨します。「躓き、傷つく、彼は」言います。「やりたいことは、ライ麦畑で遊ぶ子供たちを見守

 

る、そんな役をしたい」。

 

そんな彼に、私は伝えたいと思います。「ここに、そんな仕事があるよ」と。

 

*村上春樹訳の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」もあります。

 

(小形烈/記)