森の窓

森の窓

vol.9

2017年07月31日

 50年前以上の物語ばかり紹介していると批判を受けそうに思いましたので、今世界で最も支持されている、村上春樹さんを紹介した

 

いと思います。私が紹介する必要もないほどに、現在で最もその小説が読まれている人だと思います。でも作者が40年にわたって継ぐ

 

んできた中で、その中での1冊とか2冊を紹介する人は、それ程多くはないかと思いますので、あえてと思いました。

 

代表作は「ねじまき鳥クロニクル」になると思います。1番面白いかと言えばそうでも無いかもしれません、どれも面白いですが、村

 

上春樹さんの体力と知力と感性が、1番に充実した時の作品だと思います。青春物としては「羊をめぐる冒険」を勧めたいと思いま

 

す。松任谷由美風に言えば「青春の後ろ姿を」ですかね。全体の作品をとうしてリズムは一定のものが有り、現在の社会の不安の

 

ありかを探して、作者は旅を続けます。いつも羊ならぬ「山羊にひかれて」旅を続けます。小説家は皆そういう一面があるのかも知

 

れませんが、とどまるものも欲しかった様に思います。無いものねだりかも知れません。

 

(小形烈/記)