森の窓

森の窓

vol.16

2017年11月06日

 ロシア語の小説家の名を1人だけと言う問いがあれば、ドフトエフスキーを上げる人が多数だと思います、またラテンアメリカのスペ

 

イン語の小説家だったら、ガルシア=マルケスの「百年の孤独」を上げる人が、文学好きの多数派だと思います。では日本語の小説家

 

は、と言うとやはり夏目漱石になると思います。作品は最後の「明暗」とか、「心」とか様々な良い作品が有りますが。「三四郎」

 

「それから」「門」も三部作として有名です。しかし現在の若い人たちに、受け容れて貰えるかは、ハテナが付くことになるような気

 

がします。でもせっかく日本語の小説家として代表的な人ですから、少し付き合ってもいいのではと思います。折しも「猫」ブームの

 

時ですから処女作の「吾輩は猫である」に付き合っても読んで見てはと紹介します。

 

江戸時代という永い封建時代が終わり、人々は新しい時代を生きた時ですが、明治の市民はむしろ暗い先の見えない時代でもあったの

 

だと思います。先の見えなさを明るく生きる人もいるかもしれませんが、混迷な時と受け取るのも大事な立場だと思います。

 

(小形烈/記)

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