森の窓

森の窓

vol.1

2017年04月01日

                                   

 

 私は旅や冒険家が好きです。でも私達の仕事は、日々の生活の繰り返しであり、そこには、冒険も新たな発見もありません。

 

しかし誰をも、あるいは多くの人々がそうであるように、その日々を支える、「何かが」私達にはあるのだと思います。

 

人の社会を森にたとえてみますと、一人一人は木であり、草です。私達は時に、森を考え、木や草について考えます。

 

今、それぞれの現場で働いている人、またこれから私達の仲間になろうかと、ふと思った人に、その仕事の小さな声かけになれば、

 

と思い「森の窓」を初めます。

 

私のことを言えば、永く私を裏側から支えてきたものは、細やかな読書でした。皆さんに空想の中の物語を勧めたいと思います。

 

今回は中年のウェイターの話です。ヘミングウェイの短編「清潔な明るい場所」、この作家は1889年イリノイ州生まれのアメリ

 

カ人です。第一次世界大戦に赤十字の一員としてイタリア戦線に行っています。この経験を踏まえ、作家としてデビューします。

 

1954年にはノーベル文学賞を受賞しています。清潔で明るい場所を提供すると言う、中年ウェイターの言葉に私は励まされ、こ

 

の物語を書いた作家、ヘミングウェイがとても好きになりました。

 

(小形烈/記)

 

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